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西日本新聞 2002.1.21
障害者スポーツ 環境つくりたい 
身体障害者のスポーツ参加を支援しようと、福岡市に民間非営利団体USF(NPO)法人「ユニバーサル・スポーツ基金」が誕生した。設立者は、陸上選手として五輪を目指しながら、けがで挫折した経験をもつ同市南区の会社役員 大久保浩明さん(38)。元マラソン選手の瀬古利彦さんや、日本陸上競技連盟の青木半治名誉会長らも賛同、理事に名を連ねる。同種の基金は全国的にも例がなく、大久保さんは「障害の有無に関係なく、スポーツが楽しめる環境をつくりたい」と話している。
同基金が目指す車業は、障害者が参加できるスポーツ行事の開催や、施設のバリアフリー化援助など。財源として、一般からの寄付以外に、清涼飲料水の自動販売機を設置したオーナーから収益金の5%を奇付してもらうのが特徴。「福祉の自動販売機」と名付けた大久保さんのアイデアで、「対象自販機で飲み物を買うことで、多くの人に気持ちよく寄付に参加してもらえる」。
早速、大手飲料メーカーが協力を申し出た。
大久保さんが、障害者スポーツに関心を持ったきっかけほ、自身の挫折経験。百十メートル障害の選手として活躍していた早稲田大時代、名門・米国オレゴン大留学が決まりながら、留学資金を稼ぐアルバイト中、事故で左足のじん帯を切断し、選手生命を断たれた。
しかし、治療先の病院で出会った 車いすの若者たちが希望を持って生きる姿に触れ「ちょっと人より足が速いくらいで、てんぐになっていた自分に気付いた。
卒業後、裏方として携わった1991年の世界陸上。車いす競技で最後にゴールした選手が大観衆にガッツポーズを見せた。「身障者がもっとスポーツを楽しみ、堂々とガッツポーズできる環境を作りたい」。そんな思いを抱き続け、今回、行動に踏み出した。
まだ、同基金対象の自販機設置はわずかだが、大久保さんは「ゼロからの出発。一歩ずつ積み重ねていきたい」と話す。
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